今回は、以前からリクエストがあった、V36スカイラインとマークXを比較しそれぞれの勝っている点と、どちらがお勧めなのかについて語っていこうと思います。
いつもの流れなら、それぞれの良い点、悪い点を語っていますが、今回は、これから購入する人も多い人気の2台なので、それぞれを比較し、勝っている点のみをピックアップします。
YouTube動画で見たい人は、下記リンクよりご視聴よろしくお願いいたします。
日産V36スカイラインの歴史
日産V36スカイラインは、2006年11月に登場いたしました。
V36スカイラインは、大きく分けて前期、中期、後期とあります。
こちらの詳しい歴史については、V36スカイラインの歴史という動画を作成しております、良ければ見てみてくださいね。
2008年12月~2009年12月までのモデルが中期型です。
エンジンが3500CCから3700CCに変更となっております。
2010年1月~2014年5月までのモデルが後期型です。
130系マークXの歴史
続いてマークXですが、120系マークXが2004年11月に登場し、130系が2009年10月に登場しております。
V36スカイラインの前期と中期が、120系マークXの後期と販売時期がかぶります。
130系マークXは、大きく分けて前期・中期・後期とあります。
前期が2009年10月~2012年7月まで、中期が2012年8月~2016年10月まで、後期が2016年11月~2019年12月まで販売されていました。
V36スカイラインの後期型が130系マークXの前期・中期にあたります。
今回はその中でも私が試乗、レンタカー試乗をしたことがある、130系マークX前期、中期の2500CCと私の所有しているV36スカイライン250GT後期で比較して見ていきます。
130系マークX250Gの試乗インプレッション動画はこちらになります。
V36スカイラインとマークXのスペック
V36スカイラインとマークXのそれぞれのスペックや新車販売価格を見ていきましょう。
V36スカイライン前期250GT
最高出力:225ps/6800rpm
最大トルク:26.8kg-m/4800rpm
新車販売価格:¥2793000
V36スカイライン後期250GT
最高出力:225ps/6400rpm
最大トルク:26.8kg-m/4800rpm
新車販売価格:¥3297000
120系マークX後期250G
最高出力:215ps/6400rpm
最大トルク:26.5kg-m/3800rpm
新車販売価格:¥2751000
130系マークX後期250G
最高出力:203ps/6400rpm
最大トルク:24.8kg-m/4800rpm
新車販売価格:¥2674250
マークXは、120系から130系となり、ハイオク仕様からレギュラー仕様へ変更となっています。
話が長くなりましたが、V36スカイライン後期250GTと130系マークX250Gを比較し、それぞれの勝っている点について語っていきます。
V36スカイラインがマークXより勝っている点①=エンジン性能
V36スカイラインがマークXより勝っている点1つ目が、VQエンジンです。
マークXの4GRエンジンと比べ、22馬力スペックが上ですが、私が2台乗った感想としては、それ以上に差があるように感じました。
車は、実際乗ってみないとわからないもので、なぜカタログスペック以上にパワー感があるのかというと、VQエンジンは、最大7500回転まで回るので、その分パワーが落ちないという事です。
マークXは、6500回転ぐらいで頭うちなので、1000回転程多く使えるのが、VQエンジンのメリットです。
また、VQエンジンは、4000回転未満と4000回転以上では全く違った印象です。
4000回転未満は、穏やかでゆったりとした加速をする一方、4000回転より上まで回すと、パンチのある鋭い加速をするので、よりパワー感を感じられます。
VQエンジンのV型6気筒エンジンサウンドも低音でいかつい音をするので、非常にパワフルなサウンドを楽しめます。
マークXのV型6気筒サウンドは、やや甲高い機械的な音がするので、好みが分かれる所だと思います。
エンジンパワー、エンジン音については、V36スカイラインの方が良いものを持っていると思いました。
V36スカイラインがマークXより勝っている点②=走行性能
走る、曲がる、止まるに関してマークXより、1つや2つ上をいっているのがスカイラインです。
スポーツセダンというジャンルでいえば、マークXのほうがそれらしい車造りができているのですが、V36スカイラインは、スポーツよりのスポーツカーをベースとした、スポーツカーセダンと言ってよいでしょう。
V36スカイラインは、流行りの電動式パワステを見送り、スポーツカーでよく採用されている油圧式パワステを採用しています。
非常に自然なハンドリングを楽しめます。
峠道でのハンドル操作やコーナリング性能はかなり良いので、セダンでありながら峠道も楽しめる車です。
また3桁台の速度で走っても安定感が抜群に良くまっすぐ走ってくれます。
仙台から東京まで、ひたすら高速移動をしたことがありますが、パワーもあり高速安定性が抜群なので、前乗っていたコンパクトカーと比べてですが、疲労感が少なかったです。
V36スカイラインがマークXより勝っている点③=7速AT
V36スカイラインは、2010年の後期型から5速ATから7速ATへ変更となりました。
マークXは、6速ATです。7速ATのフィーリングは素晴らしいもので、シフトショックが少なくスパスパと変速していきます。
マークXがスカイラインより勝っている点①=レギュラー仕様で燃費が良い
レギュラー仕様になったことでパワーダウンしたものの、V型6気筒エンジンで200馬力以上あります。
当時の同じ排気量のライバル、マツダアテンザやスバルレガシィが4気筒で170馬力であり、それらと比べエンジンパワーも十分にあり、レギュラー仕様で経済的でもあります。
V36スカイラインは、油圧式パワステのため燃費に影響がでる一方、マークXは電動式パワステのため燃費には、有利です。
マークXがスカイラインより勝っている点②=低回転トルクがあること
マークXのトルク曲線を見てみると、1900回転あたりから5000回転まで最大トルクの9割以上を発揮できていることと、V36スカイラインより60キロぐらい重量が軽いので低回転域でのトルク感はマークXのほうが上だと思いました。
トヨタのGRエンジンに言えることなんですが、基本的にVQエンジンより低回転トルクが太い印象があります。
今はやりのダウンサイジングターボみたいなトルク曲線となっており、低回転からトルクが太いので、低燃費です。
マークXがスカイラインより勝っている点③=乗り心地や静粛性が上
V36スカイラインは、かなりエンジン音やロードノイズが入ってきて、固めな乗り心地である一方、マークXは、静粛性が高く、エンジン音も程よく入ってくるので、スポーツセダンとしての素晴らしい車の出来だと思いました。
以上V36スカイラインとマークXのそれぞれ勝っている点について語りましたが、実際どちらがお勧めなのかについて話してみようと思います。
V36スカイラインとマークXどっちがいい?
インテリアやエクステリアのデザインや質感は好みによるものだし、ほぼ互角といって良いと思います。
どちらがお勧めかというよりは、どんな人に向いているのかまたは、どんな車を求めているのかについて話します。
まずV36スカイラインは、マークXと比べ走行性、エンジンスペックが上なので、乗り心地や静粛性より走りを楽しみたい人に向く車です。
先ほども言いましたが、スカイラインなのでベースは、スポーツカーをセダンにした走りに特化した車であり、一応大人4人乗れるスペースもあるといった感じの車であります。
一方マークXは、トヨタらしいすべてにおいて平均点以上の出来をしたスポーツセダンであるので、運転もそこそこ楽しみたいけど、乗り心地や静粛性もそこそこ重視している人におすすめです。
V36スカイラインが走行性能が100点、乗り心地や静粛性が65点だとしたら、マークXは、80~85点ぐらいだと評価できます。
YouTube&関連動画紹介
当ブログの他にもYouTubeで動画を400本程投稿しております。
よければご視聴宜しくお願い致します。
関連動画集
コメント