現在深刻な問題となっている、若者の車離れが止まらない理由についてと、2020年以降若者の車離れに歯止めがかかる理由について解説いたします。
若者の車離れが急加速していく一方、バブル期を過ごした人々で、今で言うと50代、60代の人たちにあたる富裕層をターゲットとした、当時の日産のフラッグシップセダンであるシーマが年間約4万台を販売し、歴史的大ヒットとなりました。
現行型の日産シーマが2019年販売台数が約170台となっており、その販売台数のすごさがよくわかります。
YouTubeには、動画の年齢別の視聴者を調べられる、アナリティクスという機能がついているのですが、私のYouTubeチャンネルの年齢層は40代以上が多く、30代以下が少ない傾向があります。
その傾向からもわかるように、確実に若者の車への興味が薄れていっています。。
では若者の車離れが止まらない理由について詳しく5点程解説いたします。
YouTube動画で見たい方は、下記リンクよりご視聴宜しくお願い致します。
若者の車離れが止まらない理由1点目=維持費が膨大にかかる事。
自動車の年間維持費は、まず自動車税が軽自動車でも10800円かかり、2000CC程度の普通車は約4万円かかります。
任意保険は、車種にもよりますが約3万円程度かかり、駐車場代も場所にはよりますが、5000円から2万円ぐらいかかります。
他にもガソリン代や車両保険代、オイル交換、エンジンエレメント交換、点検費用、車検やその他、いろいろと維持費がかかります。
年間で約50万円ぐらいは、車の維持費がかかると言われております。
昔と比べ給料があがりにくくなっている現在の若者には、年間50万円の維持費は非常に高く感じてしまいます。
某損保会社が行ったアンケートによると、車を所有する経済的余裕がないと答えた割合が、全体の70パーセントとなっており、若者の車離れが急加速している理由の大半は維持費の問題だとこのアンケートからもわかります。
私の考えとしては、自動車税ぐらいは、排気量関係なく5000円に統一して、若者が中古車でも高級車に乗れる社会になれば良いなと思っております。日本は車に限らず税金が高すぎる・・・(笑)
若者の車離れが止まらない理由2点目=車両価格が上昇してしまった事
昔と比べ給料がほとんど上がらなくなった現在だが、車の値段は大幅に上昇しております。
当然毎月の給料が少なく、車両価格が上昇しているので、車を購入しようとしても購入できる車の選択肢が減ります。
若者が新車で購入できるクラスといえば、軽自動車やコンパクトカークラスが中心となり、スポーツカーや高級セダンに乗るには、かなりハードルが高くなっています。
一昔前は、トヨタマークⅡや日産スカイラインが、200万円代前半で販売されておりました。
しかし現在、トヨタプリウスやカローラスポーツでさえも300万円でぎりぎり乗り出せるぐらいの価格まで上昇しています。
日産スカイラインを購入するとなると、500万円以上は余裕でかかります。
昔と比べ、質感や装備は良くなりましたが、若者が車を購入するとなると非常に選択肢が少なくなっています。
若者の車離れが止まらない理由3点目=魅力的な車種が減ってしまった事。
各自動車メーカーが経済的でエコな車を中心に販売しているため、昔と比べスポーツカーや高級車が減少傾向にあり、魅力的な車が減ってきてしまっています。
日産で言えば、スポーツカーの代表車種であるシルビアや180SX(ワンエイティエスエックス)。
高級車の代表車種で言えば、グロリアやセドリックが廃止。
トヨタで言えばマークXの生産終了と三菱ランサーエボリューションの生産終了と数々の名車が生産終了しており、欲しい車が少ないといった状態に・・・。
若者が新車購入で出せる限度額が300万円ぐらいなので、200万円代でシルビアなど2000CCぐらいのスポーツカーや高級車の復活を今後期待したいです。
若者の車離れが止まらない理由4点目=レンタカーやカーシェアリングの普及。
この4点目は、車離れというよりがレンタカーやカーシェアリングが増加していくことによって、若者が車を購入、そして所有する割合がさらに減少してしまう事になります。
私もタイムズカーシェアや三井のカレコカーシェアリングの会員でもありますが、月額約1000円程度での固定費で10分単位で料金を払って借りられるので、必要な時にだけレンタルでき、非常に便利で良く利用しております。
特にカレコカーシェアリングでは、国産車や輸入車の様々なクラスの車に乗れたり、新型車の導入も早いので非常に便利です。
また、個人間での車をシェアするエニカというカーシェアリングも、最近は良く利用されております。
レクサスや日産GTR、昔の名車にも乗れちゃう素晴らしいカーシェアリングであり、私も一度日産Y50型フーガをレンタルするために利用したことがあります。
以上の事からカーシェアリングのステーション増加により、いつでもネットで簡単に予約ができ、近くのカーステーションに行けば、すぐに乗り出せる便利な社会となってきました。
それにより車を購入して膨大な維持費をかけないでレンタル出来てしまうため、車を所有する若者が減少しております。
若者の車離れが止まらない理由5点目=電車のほうが便利である事。
車だと渋滞や交通事故など避けられない事がありますが、電車は時間通りにきて、時間通りに到着するし、交通事故などに巻き込まれたりもしません。
お酒を飲んでも飲酒運転にならないので、電車のほうが便利だと思う人が多く、車は必要ないと感じている人も多くいるそうです。
以上が若者の車離れが止まらない理由5選についてでした。
若者の車離れは減少するかも?
5点程、話させてもらいましたが、今後も若者の車離れがさらに加速していく傾向にあります。
しかし、カーシェアリングの利用者増加によって、逆に車の良さに気が付き、車を所有したくなる若者が増えていき、若者の車離れが減少していくかもしれません。
若者の車離れも原因の1つですが、私のYouTube動画でも何度も高級セダンの中古車をお勧めしております。
高級セダンは、車離れと不人気が原因で新車価格と比べ大幅に価格が下がっており、現在、非常にリーズナブルな価格となっております。
10年前人気だった200系クラウンなんかも、100万円あれば状態の良い車体を選べてしまう時代です。
まとめ
今回の若者の車離れが止まらない理由5選をまとめると、昔と比べて若者の給料が下がっているのに車両価格が上昇していて、年間の維持費が高く、経済的でエコな車ばかりで魅力的な車が減ってしまったこと。
そしてカーシェアリングの利用者増加により車を所有する必要がなくなってしまった事。
車と比べ、電車の方が渋滞や交通事故もなく便利である。
このような理由で若者の車離れが止まらずに現在までこの状態が続いております。
今後は、もしかしたらカーシェアリングの利用者増加によって、車の魅力がわかり、所有する人が増加し車離れに歯止めがかかるかもしれないというお話でした。
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